Hate Story 2

ンディー語映画界には、執拗にコテコテのB級映画を作り続けている一団がいる。そういう映画を漏れなく観ているとだんだん食傷気味になってくるのだが、たまにヒットを飛ばすのであなどれない。「Hate Story」シリーズは、そんなB級映画の典型だ。プロデューサーに名を連ねるヴィクラム・バットは、正にB級映画の雄である。第1作が公開されたのは2012年4月20日。このときはインドに住んでいたのだが、どうせB級映画だろうと思って観に行かなかった。そうしたら、これまでに3作が作られるほど一定の支持を集めるシリーズになってしまった。今回、「Hate Story 2」を鑑賞するにあたって、YouTubeで公式に公開されている「Hate Story」も併せてチェックした。第1作は、ジャーナリストの若い女性が実業家の御曹司に騙されて徹底的に尊厳を奪われ、娼婦に身を落としてまでして復讐に乗り出すというエロティック・サスペンスであった。

 「Hate Story 2」は2014年7月18日公開。前作の監督はヴィヴェーク・アグニホートリーだったが、今作の監督は新人のヴィシャール・パーンディヤーにバトンタッチしている。パーンディヤー監督は才能を認められて「Hate Story 3」の監督にも抜擢されている。音楽はミトゥン、ミート・ブロス・アンジャーン、アルコ・プラヴォ・ムカルジー、ラシード・カーン。作詞は、アズィーズ・カーイスィー、アルコ・プラヴォ・ムカルジー、クマール、タンヴィール・ガーズィー、ミトゥン。

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Jal

資源はインドにとって非常に大きな問題である。大きな視点から見ていくと、まずインドは隣国と水資源を巡る問題を抱えている。特にインド東北部の生命線であるブラフマプトラ河は中国を源流としており、インドの悩みの種だ。中国はこの河に巨大なダムを建設しており、インドに無言の圧力をかけ続けている。さらに、同じく水資源不足の中国は、ブラフマプトラ河の流れを変えて自国に引き込もうとしているとの噂もあり、そうなればインド東北部は干上がってしまう。この点でインドは中国に対して非常に不利な立場に立たされている。一方、パーキスターンの生命線であるインダス河やその支流の源流はインドにあり、こちらではインドの方が優位に立っている。印パの間ではインダス水資源協定が結ばれており、水資源を外交の道具とすることは避けられているが、最近、パーキスターン主導と見られるテロに悩まされたインドはこの協定の見直しをちらつかせ、パーキスターンに圧力をかけたことがあった。

 国内においても、州をまたいで流れる河川の水資源利用は、州間の政争の火種となりやすい。カーヴェーリー河を巡るカルナータカ州とタミル・ナードゥ州の争い、ナルマダー河を巡るグジャラート州とマディヤ・プラデーシュ州の争い、ヤムナー河を巡るデリーとハリヤーナー州の争いなど、各地で対立が発生している。また、インドでは多くの地域で灌漑がされておらず、モンスーンに頼った乾地農業を行っている。よって、モンスーン期の降雨量によって農作物の生産量が大幅に変動し、農民たちの生活のみならず、経済全体に少なからず影響を与えている。農業、工業また生活用水の水不足解消のために地下水のくみ上げが積極的に行われた結果、地下水位が急激に下がっているという問題もある。環境汚染は言わずもがなで、都市部を中心に河川の汚染は最悪レベルである。

 水資源は、とうとう映画人たちの関心事にもなってきている。例えば、国際的に活躍するインド人監督シェーカル・カプールは、水不足をテーマにした映画「Paani」の制作を発表している。ただ、この作品の撮影は棚上げされており、まだ完成していない。一方、新人監督ギリーシュ・マリクの「Jal」は、インドで2014年4月4日に公開された。グジャラート州にあるカッチ大湿地に住む人々の水を巡る苦闘が描かれた作品であり、水問題をローカルな視点で取り上げているだけだが、映画の最後に「世界の人口のおよそ5分の1が水の不足した地域に住んでいる」「2025年までに世界の人口の約半分、少なくとも35億人が水不足に直面する」といったメッセージが加えられており、明らかにより大きな視点に水不足の問題を引き上げようとする努力が見られる。

Jal

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Qissa (Punjabi)

系社会では家系の存続のために女児よりも男児の方が喜ばれる傾向が強く、特にインドではそれが今でも顕著である。また、インド特有の問題として、婚姻時に花嫁の家族が花婿の家族に多額の持参金を渡す必要がある。単純に言えば、男児が生まれれば収入になるし、女児が生まれれば損失となる。そのような社会構造であるため、女児を厭うのみならず、女児の堕胎や間引きという積極的な行為が長らく行われてきた。結果、男女比に破綻が起こっている。2011年の国勢調査では、男性1000に対して女性が940。自然界の正常な数値は950ほどとされるので、それと比べるとわずかに少ないだけに見える。だが、子供(0-6歳児)の男女比にすると918となり、明らかに少ない数字となる。さらに、これはインド全体の平均値であり、州別に見ると、パンジャーブ州は846、ハリヤーナー州は834と、異常なまでの女児の少なさが浮き彫りとなる。この男女比の問題をもっともセンセーショナルに描いた映画「Matrubhoomi」(2003年)は一見に値する。

 インドで2015年2月20日に公開されたパンジャービー語映画「Qissa」は、男児を尊ぶインド社会の風潮に切り込んだ重厚な作品である。とは言っても女児堕胎の話ではない。3人の女児を既に持ち、「次こそは男児」と期待しながら、4人目の子供も女児で失望した父親が、4人目の子供を男の子として育てるという物語である。監督はジェネバ在住のインド人アヌープ・スィン。過去に作品もあるが、この「Qissa」で国際的に名を知られることになった映画監督である。

Qissa

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