Saaho

インド映画の御三家と言えば、ヒンディー語映画、タミル語映画、テルグ語映画であり、これらの映画はそれぞれ日本でもヒット作を飛ばし、存在感を示してきた。特に「バーフバリ」シリーズで勢いに乗ったテルグ語映画が攻勢に出ており、「バーフバリ」シリーズで主演を演じたプラバースの最新作「Saaho」(2019年)が日本でも2020年3月27日に劇場一般公開となった。インド本国とのこのタイムラグのなさは特筆すべきである。おかしな邦題が付けられることの多いインド映画だが、「Saaho」の邦題は「サーホー」と、シンプルで好ましい。地元のユナイテッドシネマ豊橋18で鑑賞した。

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Dubai 2019

2003年のヒンディー語映画「Boom」に、「Good bye Mumbai, Hello Dubai」という台詞があったのを思い出す。ムンバイーを拠点とする悪党たちがドバイに高飛びする際の台詞だったと記憶している。その頃には既にドバイはインド人にとって人気の渡航先となっていた。いつか行ってみたいと思っていたが、2019年の冬休み、ようやくアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを家族旅行することができた。香港の混乱を受けて運賃が安くなっていたキャセイ・パシフィック航空を利用し、香港経由でドバイを訪れた。12月26日~30日の3泊5日(最後の1泊は機内)の旅行であった。

香港国際空港
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Manikarnika: The Queen of Jhansi

2005年に「Mangal Pandey: The Rising」というヒンディー語映画が作られた。第一次インド独立戦争1 の火付け役になったとされているスィパーヒー(兵士)、マンガル・パーンデーイを主人公にした映画で、ケータン・メヘター監督、アーミル・カーン主演であった。確かこのとき、この映画は三部作の第一作で、この後、ラクシュミー・バーイーとバハードゥル・シャー・ザファルを主人公にした第一次インド独立戦争関連の映画が2作、計画されていると聞いていた。だが、どこかで頓挫してしまったようで、その後音沙汰はなかった。

 2019年1月25日、インドの共和国記念日の週に封切られたヒンディー語映画「Manikarnika: The Queen of Jhansi」は、第一次インド独立戦争に参加したジャーンスィーの女王ラクシュミー・バーイーを主人公にしており、カンガナー・ラーナーウトが監督・主演をしている。劇中にマンガル・パーンデーイやバハードゥル・シャー・ザファルの言及があるものの、ケータン・メヘター監督の「Mangal Pandey」とは特に関係はないようである。2 この映画は「マニカルニカ ジャーンシーの女王」の邦題と共に日本でも2020年1月3日に公開された。ミッドタウンスクエアシネマで鑑賞した。

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  1. かつて「セポイの反乱」と呼ばれていた1857年の騒乱。 []
  2. ただし、ケータン・メヘター監督が脚本を盗用したとして「Manikarnika」の制作陣を訴えている []