Dear Zindagi

2010年代のヒンディー語映画の大きな特徴のひとつは、女性の躍進である。女性の活躍が、スクリーンの表と裏の両面で目立つようになり、しかもそれらが正当な評価を得るようになった。女性のプロデューサー、映画監督、音楽監督などが台頭する一方で、女性が中心のストーリーが盛んに作られ、そして興行的にも遜色ない成績を残すようになった。言い替えれば、「女性の女性による女性のための映画作り」が進んだのが2010年代のヒンディー語映画だったと言えよう。

 主婦の尊厳をテーマにしたヒンディー語映画「English Vinglish」(2012年)は、「マダム・イン・ニューヨーク」という邦題と共に日本でも公開され、好評を博した。やはりこの映画の監督も女性のガウリー・シンデーであった。彼女にとって「English Vinglish」がデビュー作だったのだが、第2作が2016年11月25日公開の「Dear Zindagi」である。やはり、女性主人公の映画であり、主に女性の視点から女性の人生を語った作品となっている。

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