Fitoor

インドでも映画と文学の関係は古く、昔から文学作品の映画化は行われて来た。インド国内の文学のみならず、外国の文学も原作となることがある。例えばシェークスピアの作品群のいくつかは、何らかの形で映画となっている。「マクベス」を原作とした「Maqbool」(2004年)、「オセロ」を原作とした「Omkara」(2006年)、「ハムレット」を原作とした「Haider」(2014年)は、全てヴィシャール・バールドワージ監督の作品で、どれも名作である。他にも、ドストエフスキーの「白夜」を原作にした「Saawariya」(2007年)、ジェーン・オースティンの「エマ」を原作にした「Aisha」(2010年)、オー・ヘンリーの「最後の一葉」を原作にした「Lootera」(2013年)などがある。

 2016年2月12日に公開された「Fitoor」は、チャールズ・ディケンズの代表作「大いなる遺産」を原作としている。監督は「Kai Po Che!」(2013年)のアビシェーク・カプール。主演はアーディティヤ・ロイ・カプールとカトリーナ・カイフ。タブー、アディティ・ラーオ・ハイダリー、ラーラー・ダッター、アジャイ・デーヴガンなどが脇役出演している。プロデューサーは、アーディティヤ・ロイ・カプールの兄、スィッダールト・ロイ・カプールである。ちなみに、題名の「Fitoor」とは、心が弱まっている状態のことを指す。

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