【資料】ヒンディー語映画の10年

年のインド共和国記念日(1月26日)には日本の安倍晋三首相が主賓として出席し、日印関係史上においては、昨年末の天皇皇后両陛下インド訪問に続き、歴史的な日となった。そして僕にとっても、個人的に大きな日となった。昨年のちょうど同じ頃から各地でヒンディー語映画について講演を行って来たのだが、その集大成となるものを渋谷アップリンクで行うことができたのである。70名ほど収容可能な会場が満席になるくらい盛況で、休憩を挟みつつ3時間丸々、話したいことを自由に話させてもらった。とても幸せな時間であった。これを企画してくれたサラーム海上さんと村山和之先生にはとても感謝している。また、会場となったアップリンクには初めて行ったが、映画好きのオアシスのような雰囲気でとても気に入った。そういう場でヒンディー語映画について話ができたことも光栄であった。

 

 さて、この講演のためにパワーポイントでプレゼンテーション・ファイルを作成したのだが、当日は聴衆に配布するためのレジュメを用意していなかった。あまりアカデミックな雰囲気にしたくなかったこともあるが、用意する時間が足りなかったというのが本当の理由だ。しかし、講演の中では膨大な数の映画に言及し、メモするのも大変だっただろうと推測されるため、事後にはなるが、ここでPPTファイルを一般公開する。サイズは23MBほどである。また、フォントの関係でMacだと表示が崩れることが確認されている。

 これでインディアのアルカカットが目撃したヒンディー語映画の10年

 また、PPTファイルをダウンロードするのが面倒な人のために、SlideShareを使って手軽に見られるようにしたのが以下のものである。ただし、アニメーションは動かないので、一部これを見ただけでは分かりづらいところがある。

[slideshare id=30480580&doc=adecadeof21stcenturyhindifilms-140127045326-phpapp02]

 また、講演中には触れなかったのだが、今回の講演で非常に参考にした文献は以下の本である。今回の講演の特に前半に興味のある人は読んでみるといいだろう。

  • Tejaswini Ganti “Bollywood: A Guidebook to Popular Cinema”, Second Edition, London & New York: Routledge, 2013

 今回の講演でひとつの使命が終わったように思う。僕がインドに10年以上に渡って住み続け体験して来たことを、日本の皆さんに報告し、還元することで、また次の世代のインド映画愛好家につないで行く役目を果たせたのではなかろうか。次の10年の話を、そういう人からいつか聴く機会が来るのを楽しみにしている。

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【資料】ヒンディー語映画の10年」への3件のフィードバック

  1. UPLINKでのトークはたいへん楽しく聞かせていただきました。パワーポイントの資料も完璧で、ともすればこのようなイベントはとりとめない話に終始することが多いのですが(もちろんそれはそれで面白いのですが)、構成が明確で充実した内容でした。中身が濃かったので、このようにパワーポイントのデータをいただけるとありがたいです。DVDを探して見ようと思っています 。

  2. 講演聞かせていただきました、流れや社会情勢との関わり、そして実際の映像•音源盛りだくさんで本当に楽しく意義深かったです、ありがとうございました!
    情報量満載でもったいなくてメモを暗がりでとっていたのですが、PPアップいただき助かりました。書籍になるといいなと思っています。

  3. 書き込んでいただいた皆さん、講演を楽しんでいただけたようで何よりです。資料の方もご活用下さい。

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