モデル・ヘリテージ・サイト

ンド政府が国内の重要な遺跡にEチケットを導入する計画のようだ。訪問日の60日前から予約が可能で、有効期間は2日。おそらく事前にクレジットカードなどで支払いを済ませ、当日はプリントアウトした紙を入り口で見せるだけで入場できるというシステムであろう。入場券売り場の混雑緩和などを目的としていると思われる。ヴィザにもEヴィザのシステムを導入したばかりであり、モーディー政権はこの手のギミックがお好きのようだ。

 Eチケットの導入と同時に、国内25ヶ所の遺跡を「モデル・ヘリテージ・サイト」に指定するという発表もなされた。これに指定された遺跡には、車椅子用のスロープ、標識、飲料水飲み場、監視カメラ、Wi-Fi、通訳センターなどが設置されると言う。

 

 インドにはユネスコが認定する世界遺産が現時点で32件あり、その内、文化遺産が25件ある。よって、世界遺産をそのままモデル・ヘリテージ・サイトにすると思いきや、どうもそうではなさそうだ。25件の内、世界遺産登録済みの遺跡は半分の13件に過ぎない。ユネスコとは別に、インド政府が今後重点的に整備して行こうとしている重要遺跡が分かるため、目を通す価値はある。

 以下が新しく25のモデル・ヘリテージ・サイトに指定された遺跡である:

  1. レー宮殿/ジャンムー&カシュミール州
  2. マールタンド太陽寺院/ジャンムー&カシュミール州
  3. マスルール石彫寺院/ヒマーチャル・プラデーシュ州
  4. ジャゲーシュワル寺院/ウッタラーカンド州
  5. フマーユーン廟/デリー/世界遺産
  6. レッド・フォート/デリー/世界遺産
  7. クトゥブ・ミーナール/デリー/世界遺産
  8. タージ・マハル/ウッタル・プラデーシュ州/世界遺産
  9. ファテープル・スィークリー/ウッタル・プラデーシュ州/世界遺産
  10. シュラーヴァスティー/ウッタル・プラデーシュ州
  11. サールナート/ウッタル・プラデーシュ州
  12. ヴァイシャーリー&コールアー/ビハール州
  13. ラングガル/アッサム州
  14. ハザールドワーリー宮殿/西ベンガル州
  15. コーナーラク太陽寺院/オリシャー州/世界遺産
  16. クンバルガル城塞/ラージャスターン州/世界遺産
  17. カジュラーホー/マディヤ・プラデーシュ州/世界遺産
  18. マンドゥー/マディヤ・プラデーシュ州
  19. ラーニー・キ・ヴァーヴ/グジャラート州/世界遺産
  20. ダウラターバード城塞/マハーラーシュトラ州
  21. エレファンタ石窟群/マハーラーシュトラ州/世界遺産
  22. ハンピ/カルナータカ州/世界遺産
  23. 海岸寺院/タミル・ナードゥ州/世界遺産
  24. ブリハディーシュワラ寺院/タミル・ナードゥ州/世界遺産
  25. 聖アンジェロ城塞/ケーララ州

 インド全土から満遍なく選んで来ているように見えるが、よく見るとアーンドラ・プラデーシュ州/テランガーナ州の遺跡がひとつも入っていない。また、インド人民党(BJP)政権が選んだだけあって、ヒンドゥー教遺跡の数が多いように感じる。多く見積もってこの内の10件前後がヒンドゥー教関連の遺跡である。

 この25件のモデル・ヘリテージ・サイトの内、20件は訪れたことがある。初めてインドを旅行したときから、留学生活を終えて帰国するまで、13年ほどの歳月が流れ、その間、インド中をよく旅行したが、それでもまだ未踏の遺跡が残っていることに、驚きと同時にやりがいを感じさせられる。遺跡を目的に旅行する際、こういうリストを出してもらうと目標を設定しやすい。いつかモデル・ヘリテージ・サイトをコンプリートしたいものだ。

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