「ムケッシュ」など

インド、なるか野外排泄ゼロ 7億人にトイレ、政府目標(朝日新聞)

 会員専用記事だが、導入部分は読むことができる。

 インドの固有名詞をカタカナ表記化する際、おかしな場所に促音「ッ」が入ることがある。僕の提唱するカタカナ表記法では、促音は極力使わないことにしている。元の言語の表記で二重子音などになっていて日本語にすると促音に相当することが明らかな場合にのみ、促音を使っている。ちなみに、表記ではなく実際の発音に従って促音を入れるか入れないか考え出すと泥沼にはまるので、賢明ではない。目で見て明らかなものを基準とすべきである。

 さて、表題の記事であるが、主婦として「ムケッシュ・シン」なる人物が出て来る。これはおそらくムケーシュ・スィンが正しい表記になるだろう。ただ、ムケーシュは一般的には男性名なので、何らかの間違いがあるかもしれない。ヒンディー語の「e」の音は常に長母音としているので、特別な例外を除き、常に「エー」などと表記していただきたい。そうすれば、「ムケッシュ」のような間違いも自然に減るだろう。

 また、県長官として「ロヒット・グプタ」なる人物も登場する。前の記事でも取り上げたのだが、「ロヒット」の部分は正しくはローヒトとなる。やはり長母音を無視したために変な場所に促音が入ってしまった例だ。「e」と同様に「o」の音も原則的に長母音で表記する。また、「グプタ」は語末を長母音にして「グプター」としてもらいたい。

 他に目立ったのは「ビンデシワル・パタク」だ。これについてはビンデーシュワル・パータクがもっとも適切なカタカナ表記となる。NGOスラブ・インターナショナルの創設者だ。

 その他にも同記事ではいくつかの人名・地名が登場する。「v」の音をバ行で表記している部分があるが、それ以外は長母音の問題ばかりである。「ラジャスタン州」はラージャスターン州に、「チュル県」はチュールー県に、「チャンゴイ」は「チャンゴーイー」に、「バンワリ・デビ」はバンワーリー・デーヴィーに、「デビ・ラム」はデーヴィー・ラームに、「ジャイラム・ラメシュ」はジャイラーム・ラーメーシュに、「ハリヤナ州」はハリヤーナー州にすべきである。

 また、「人民党」なる野党が出て来るが、インドにはこう訳すことのできる政党がたくさんあるので、キチンとインド人民党またはBJPと書くべきである。「ヒンズー」は「不治の病」化しているが、正しくはヒンドゥーである。間違えないで欲しい。

 「マシュー・ムラカル」と「ハルマティラ村」については、一般的な名称ではないし、元のアルファベット表記またはヒンディー語表記が見つからなかったため、正確なカタカナ表記は不明である。

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