「パンチャヤット」など

集団レイプの刑を命じたインドの村、自治組織「パンチャヤット」とは(AFPBBニュース)

 西ベンガル州で起こった事件を扱った記事。まず、インドの農村の年長者会議のカタカナ表記が間違っている。「パンチャヤット」とあるが、これは正しくはパンチャーヤトである。また、この記事を読むとパンチャーヤト全体が悪のような印象を受けるが、パンチャーヤトはインドの伝統的な農村自治組織であり、独立後に正式に行政組織に組み込まれた制度である。誤解を招く恐れのある題名だ。

 記事の中には「カップ・パンチャヤット」なる組織も出て来る。これは正しくはカープ・パンチャーヤトである。カタカナ表記も問題なのだが、それよりもさらに大きな問題は、西ベンガル州で起こった事件にカープ・パンチャーヤトを結び付けている点である。確かにカープ・パンチャーヤトは、非合法に司法権などを行使して名誉殺人などの事件を度々起こしている。だが、カープ・パンチャーヤトは、ジャートと呼ばれるコミュニティーが多く住んでいるパンジャーブ州、ハリヤーナー州、ウッタル・プラデーシュ州西部に特徴的な制度であり、西ベンガル州は関係がない。今回、集団レイプを命じた組織はシャリーシー・アダーラト(Shalishi Adalat)と呼ばれており、西ベンガル州を長年支配して来た左翼政党の遺産である。

 他に、「カビタ」がカヴィター、「ディヴィヤ・アイヤー」がディヴィヤー・アイヤルになるとベターである。

 

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